木と土の力が宿る和みの家
特徴
在来工法をベースにしながら要所に木造伝統工法を用いることでコストと品質の良い バランスに仕上げた家です。
この物件について
構造については、渡り顎・肘木を遣った小屋組み等で構成されています。
リビング・ダイニングは、巾180㎜の太鼓梁と大黒柱240㎜角を遣い、構造で空間をデ
ザインしてあります。
屋根裏がない分、天井が高くなり開放感のある広い空間が生まれました。また、ダイ
ニングカウンタ-の天板上部を焼くことによって
味あるカウンタ-になり施主様も天板の色を考慮し、流し台・照明・家具を選んで下
さり、色のバランスも良くなりました。
玄関は古民家の束石・塀に使ってあった清武石を左官さんの技術に依り再利用し、土
間は三和土をイメ-ジした建材を用いて土間風に仕上げました。
玄関引き戸も米ヒバを遣った木製建具となっております。
玄関横の収納は、施主様の趣味でサーフィンをしてる関係で、ボ-ド及び靴が収納で
きる1.5畳ほどの収納空間になっています。
リビングの長机は施主様のお母さんが所有していた杉の天板を表面を削り小口に創を
いれて焼いてあります。仕上げは大工さんに
角度のついた足を蟻加工で繋いであります。又、照明器具もなかなか合うのが無く杉
板を大工さんに加工して頂き、障子紙を貼って
ピアノ線で吊ってあります。
長机、リビング照明など購入するとなかなかのお値段のものとなりますが、知恵と工
夫でコストを安くするのも腕の見せ所であり家づくりの醍醐味でもあります。
外観は、シンプルに又、淡路産粘土瓦(平瓦)にのしを積むことによりモダンな感じに
仕上がっています。
施主様が従弟の子供さんということもあり、いろんなことを試みることができまし
た。感謝
私自身、大変勉強になり、今後の家づくりの一つの答えになるであろうと感じていま
す。
いろいろさせて頂きましたが、施主様には大変喜んでもらっています。
2016年2月26日 3:28 PM